時を超える
Mobility Life Technology
定住型+移動型のライフスタイルを創造・革新する
Innovation & Renovation
古きを新しきへ
今、私たちの文明は限界を迎え、その限界を超えようとしているのではないか、私はそのように感じています。いや現代だけではなく常に人類は、限界に出会うからこそ、限界を超えてきたのかもしれません。
定住型と移動型に二大区分される人類の生活類型の中で、都市文明は定住型によって大きく発展してきました。この定住型の文明に、移動型が加わりつつあり、そのコンビネーションによって、文明の限界を超えていこうとしている、と私は考えています。
これまで、定住型の都市文明は「所有」するという概念、価値によって発展してきたのではないかと言ってもいいのではないでしょうか。その文明が様々な問題を抱え、限界を迎えている。その限界を、移動型の「共有」するという概念、価値によって、乗り越えようとしている、そのような働きを感じてなりません。誰の所有物でもない地球、全ての存在にとっての地球を共有している私たちが、その本質を取り戻そうとしているのではないか、と。
とはいえ、「所有」は私たちの生活に深く根ざし、安心や喜びに繋がっています。ですから「所有」が満たす安心や喜びだけでなく、「共有」によって安心や喜びを得られるという体験、そしてそのことへの信頼が必要です。それは、移動型であること、流動的であることへの信頼とも言えます。
いわば、持っていなくても、いつでも使える、いつでも利用できる、という安心や喜びです。そして、これまで定住型で固定的だったサービスが、移動型でいつでもどこでも利用できるようになっていく。これからの新しいサービスはどんどんそうなっていくのではないでしょうか。
一方で、古いモノは、何もしなければ、ただ古びていくだけです。中には、古くなるほど、その価値が磨かれ、時を超えて、新しくあり続ける宝のようなモノもありますが、愛されないモノは、単に使い古されていきます。それら古びていくモノが、時を超えて、愛され続けるように、利用し続けられるように、新しい技術を適応していく。
古びゆくモノは、いずれ退場する運命にあるとしても、生命を全うすることができるように、再生し続けていくこと、これは、年配者を大切にすること、年配者には知恵があるのと同じように、単に「古いものは無駄」とは割り切れない、生命の奥ゆかしさがあります。
このように、「移動」し「共有」する精神と技術で、「所有」し「定住」する暮らしを革新していく。そして、古びていくものに、新しい技術を適応し、生命を再生していく。これが、BELLOFの目指す 時を超える「Mobility Life Technology」です。
そのために、私たちは、生命の繁栄の法則から学び、次の3つの視点を大事にします。
「それは広がっていくか?」
生命は、その繁栄する領域を広げようとします。鳥に食べられて遠くまで運んでもらう種もあれば、風にのって飛んでいく種もあります。生命力の旺盛な植物は、あっというまに広がります。その下でじっと広がる時期を待つ植物もいます。
「それは深まっていくか」
生命は、そのつながりが深まるように働きます。つながりが切れることは、生命への危険性が高まり、生命は働きを終え、「死」を迎えることになると言えるでしょう。そのつながりは、ときにはゆるく、ときにはかたく、ときにはながく、ときにはとんだり、いろいろな形で深まります。
「それは巡り続いていくか?」
生命は、生命のめぐる輪の中にいます。子が母親の乳で育ち、生命を頂いて成長するように生命はめぐり、死と再生を繰り返しながら生命をつないでいきます。そして、水が雨になり、川になり、海になり、雲になりと、めぐりめぐるように、生命は、とどまることなく姿を変えながらめぐり続いていきます。
私たちは、この3つの視点を問いかけながら、時を超えていく取り組みをしていきます。
代表取締役 宇井 新
